- 社会保険の扶養とは?
社会保険には健康保険と年金があります。ご主人又は奥様(会社員)の社会保険の扶養にご主人又は奥様が入ったら、ご主人と奥様の健康保険証が健康保険組合から送られてきます。ご主人又は奥様は国民年金の第3号に加入します。
これが社会保険の扶養に入っているという事になります。
では収入が少しでもあったらどうなるでしょうか?
- 所得税上の扶養と社会保険上の扶養とは?
※1 当社のお知らせとコラムの「勘違いが多い!!扶養に入るかの壁」の表をご覧ください。
※2
・週の所定労働時間が20時間以上
・賃金月額が88,000円以上
・雇用期間が2ヵ月を超える(見込みも含む)
・101人以上(厚生年金の被保険者数)の従業員のいる企業
・学業を主とする学生(昼間学校に通う学生)でないこと
※2022年10月~適用
- 社会保険適用拡大って??
下記の早見表をご覧ください。
引用 日本年金機構「令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 被保険者の総数は?
引用 厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」
- 給与に含まれる手当等は??交通費は??
社会保険上の扶養の給与の中に交通費は入れます。厚生年金保険法でいう「報酬」が、被保険者が事業主から労務の対償として受けるすべてのものを指すためです。賃金、給料、手当などその名称にかかわらず対象になります。 ただし、3カ月を超える期間ごとに受けるもの(賞与)及び臨時に支給されるものは除かれることとされています。
一方、税務上の扶養には非課税の交通費や通勤手当は含めません。
税法上、交通費・通勤手当は所得に当たらないとされています。
- 社会保険に加入するとどれぐらい控除あるの??
例えばR4.10~適用拡大に該当する会社に勤めているパートさんの月額は9万円とします。
健康保険組合は協会けんぽに加入していて大阪府に事務所があるとします。
社会保険料はいくら払うのでしょうか?
9万円は上の表の報酬月額の83,000~93,000の欄に当てはまります。
右を見ていきますと、健康保険料(介護保険料該当せず) 4496.8円
健康保険料(介護保険該当) 5218.4円
厚生年金保険料 8052円 となります。
健康保険料と厚生年金保険料は労使折半となります。
- 社会保険に加入するメリットもある?
社会保険に加入すると健康保険料や厚生年金保険料が増えて、手取り額が減ってしまうデメリットしかないと考えてしまいますが、もちろんメリットもあります。
健康保険には傷病手当金や出産手当金という制度があります。
傷病手当金は病床期間中、給与の2/3相当を支給。健康保険に加入していると、業務外の事由による療養のため働くことが出来ないときは、働くことが出来なくなった日から起算して3日が経過した日から働くことが出来ない期間(最長1年6ヶ月)、傷病手当金が支給されます。
出産手当金は産休期間中、給与の2/3相当を支給。健康保険に加入していると、被保険者が出産のために会社を休み、報酬が受けられないときに、産前42日・産後56日までの間、出産手当金が支給されます。
厚生年金に加入すれば、将来受け取れる年金額が増えます。
老齢年金と障害年金と遺族年金が2階建てになります。